エアコンの交換について、賃貸物件の観点から考えてみましょう。以下は、あなたが古くなったエアコンを省エネタイプに交換した際の対応についてのアドバイスです。
賃料との兼ね合い:
賃貸条件は個別の契約に基づいて決まります。同じ集合住宅内でも、契約時期や物件の状況によって賃料が異なることがあります。
賃料が同じであっても、設備を同等にする必要はありません。借地借家法上の賃料減額請求権が行使される場合には、近隣の同種の賃料と比較して減額される可能性があります。
修繕義務との兼ね合い:
貸主は物件や設備を修繕する義務を負っていますが、修繕義務は通常の使用に支障を生じる不具合に対するものです。
エアコンが省エネタイプでなくても、契約時点で想定されている設備水準を保っていれば修繕義務の対象外です。
賃貸不動産経営の観点からの対応:
エアコンを最新の省エネ仕様に交換することは、居室内の電気代の節約などにつながり、物件の価値を高めます。
賃貸市場で物件の価値を向上させる方法として、省エネ性の向上を図ることが有用です。
したがって、法的義務は貸主には生じませんが、物件の競争力や借主との良好な関係を考慮して、対応を検討することをお勧めします。