空室をアートに?補助金よりも「本気の出店者」を支えたい
今日の京都新聞に、空室を若手芸術家の拠点にするなら京都市が改修費を補助する、というニュースが出ていました。
文化を育てるという意味では良い試みかもしれません。でも、店舗開発やビル管理の現場に毎日立っている人間からすると、少しイメージがわかないというか、違和感があるんです。
正直なところ、「そんな補助金をもらうくらいなら、俺ならもっとええテナントを引っ張ってくるわ」。そう思うオーナー様も多いのではないでしょうか。
アート拠点は街に彩りを与えますが、ビル管理の視点で見ると、音や匂いのトラブル、不特定多数の出入りなど、運営上のハードルは決して低くありません。何より、ビジネスとしての持続性が不透明です。
本当に街を活気づけたいなら、もっと違うやり方があるはずです。
例えば、本気で商売をしようとしている出店者の「初期工事費用」をオーナー側で一部面倒見たり、仲介手数料で調整したりして、立ち上げの負担を減らしてあげる。
補助金という「公助」に頼るのではなく、オーナーと出店者がリスクを共有し、「この場所で一緒に成功しよう」と手を取り合う。そうやって入った「本気の店」こそが、長く続き、結果としてビルの価値を上げ、京都の街を元気にする。私はそう信じています。
目先の数字や制度に惑わされず、150年続く「池善」らしく、これからも一軒一軒の現場を大切にしていきたい。そんな風に感じた今日この頃です。