国立社会保障・人口問題研究所は4月12日、2020年の国勢調査を基に、2020~50年の30年間の「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」を取りまとめ、公表したので感想を書きます。
- 世帯総数の変化
2020年の世帯総数は5,570万世帯でしたが、2030年には5,773万世帯でピークを迎える見込みです。
その後、世帯数は減少に転じ、2050年には2020年より310万世帯少ない5,261万世帯になると予測されています。 - 平均世帯人員の変化
世帯の単独化が進むことで、平均世帯人員は減少します。
2020年の平均世帯人員は2.21人でしたが、2033年に初めて2人を割り込んで1.99人になり、2050年には1.92人になると予測されています。 - 世帯タイプの変化
世帯数でみると、2020年よりも増加するのは「単独」のみです。
「単独」の世帯数は2036年に現在より338万世帯多い2,453万世帯まで増加した後、減少に転じ、2050年には現在より215万世帯多い2,330万世帯となる見込みです。
一方、「夫婦と子」は1,401万世帯から1,130万世帯に、「夫婦のみ」は1,121万世帯から995万世帯に、「ひとり親と子」は503万世帯から485万世帯に、「その他」は430万世帯から320万世帯にそれぞれ減少すると予測されています。
この予測は日本の社会構造や人口動態の変化を考慮して行われており、今後の政策立案や社会的な課題解決に向けて重要な情報となるでしょう。